母語を中国語としない人の中国語レベルを測る大型基準化試験として漢語水平考試（ＨＳＫ）の改訂新版は０７年発足する。新版は総合言語能力と実用技能の考査に重点を置き、在来ＨＳＫ等級区分が細かすぎているなどの状況を変えている。

　北京言語大学漢語水平考試中心の孫徳金主任は開催された記者会見でＨＳＫ（改訂新版）はまず、総合言語能力と交際能力の考査を強調、次に改めて能力等級を区分、従来の１１級を初級、中級、高級の３つのレベルに変え、各等級も合格と優秀の２レベルに分けられる。そして実用性と交際性の原則を体現するために、コンピューターを借りる口語と創作の主観的試験が増設されているという。
　
　07年4月、現行のＨＳＫが平常どおりに行われるほかに、ＨＳＫ（改訂新版）の初級・中級・高級の試験も発足し、無料参加が認められる。07年４月以降、ＨＳＫ（改訂新版）と現行ＨＳＫが同時に行われる体制が採用され、受験者は自由に選択、または共に参加することができる。
　
　08年ＨＳＫ（改訂新版）が現行ＨＳＫに代替して行われることとなった。
　
ＨＳＫは母語を中国語としない人（外国人、華僑、中国少数民族受験生）の漢語水平を測るために設置された大型基準化試験で、北京言語学院（北京言語大学）により１９８４年創設され、これまでに２２年間を経た。０６年末までに受験生は１３０万人。中国唯一大型基準化漢語試験として国内外学者と専門家の認可を得て、学校や企業などに採用されている。
　
　同中心はＨＳＫ（改訂新版）と現行ＨＳＫの点数比較表、コンサルティングサービスを提供、新旧版試験の順調な過渡を保障する。２０００年から改訂作業を始め、７年間で認可度、言語学、心理学、心理測定学といった分野からさまざまな調査を展開、国内外専門家と試験内容、試験形式、点数システムについて交流をしている。